日焼け止めは、紫外線から肌を守るために欠かせないアイテムです。
女性の方であれば、普段から日焼け止めを塗り慣れている人も多いでしょう。
しかし、男性のなかには日焼け止めにあまり馴染みがない人もいるはず。
かく言う私も、しっかり紫外線対策をするようになったのは脱毛を始めてから。
それまでは日焼け止めを塗ったこともありませんでした。
長年日焼け止めを使わずに過ごしていると、紫外線によるダメージが肌に蓄積されます。
蓄積された紫外線ダメージは、肌の乾燥やシミ、シワなどの老化の進行の原因に。
さらに、脱毛している人にとってUVケアは必須です。
日焼けが原因で、効率的・効果的な脱毛の妨げになることもあります。
そこで本記事では、普段日焼け止めを使い慣れていない男性のために、
- UVケアの重要性
- 日焼け止めの選び方と注意点
- 日焼け止めの塗り方
を、わかりやすく解説します。
UVケアの大切さと、正しい日焼け止めの使い方を理解し、若々しく健康的な肌をキープしましょう!
日焼け止めの重要性と選び方
まずは、日焼け止めの役割と重要性を理解していきましょう。
また、適切な日焼け止めを選ぶポイントも解説しますね。
日焼け止めの重要性
一昔前は、日焼けは健康の証とされていました。
適度な日光浴は体内のビタミンDの生成のために必要です。
しかし、紫外線の浴び過ぎには注意しなければなりません。
紫外線は肌の老化やシミ、シワ、さらには皮膚がんの原因となる可能性もあります。
特に、脱毛をしている人にとって日焼けは気をつけなければなりません。
期待する脱毛の効果が得られなかったり、施術自体を断られることもあります。
脱毛と日焼けの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
日焼け止めを上手に塗ることで、紫外線から肌を守る効果が期待できます。
次に、日焼け止めの効果表示について解説していきます。
日焼け止めの効果表示(SPFとPA)とは
日焼け止めのパッケージを見たときに、「SPF50+」「PA++++」などのような表記を見たことはありませんか?
日焼け止めの効果は「SPF(Sun Protection Factor)」と「PA(Protection grade of UVA)」で表示されています。
日焼け止めはSPFとPA値を確認し、肌のタイプや屋外での活動内容に合わせた適切な日焼け止めを選ぶことが重要です。
SPFは主として「UVB」を指標です。
一方、PAは「UVA」を防ぐ指標です。
太陽の紫外線には「UVA」と「UVB」「UVC」の3つのタイプがあります。
- UVC…大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない。
- UVB…ほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となる。
- UVA…UVBほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康被害が懸念されている。
日焼けは、肌が紫外線によってダメージを受けることによって引き起こされる現象です。
地表に届く紫外線には「UVA」と「UVB」の2つのタイプがあり、これらは肌の深部にまで達したり、表面の細胞に直接ダメージを与えたりします。
「SPF」は5段階(SPF10、SPF20、SPF30、SPF40、SPF50)の数値で効果の高さを表しています。
数値が高くなるほどUVBを防ぐ効果が高いです。
「PA」は4段階(PA+、PA++、PA+++、PA++++)に分けてUVAの防止効果を表示しています。
+が多くなるほどUVAを防ぐ効果が高くなります。
日焼け止めの効果表示の見方がわかったところで、次はシーンに合わせた日焼け止めの選び方を解説します。
日焼け止めの選び方
日焼け止めは、いつ、何をするときに使用するかによって選びましょう。
日常の通勤や、買い物をする程度ならば、それほど数値の高くない日焼け止めで十分です。
また、日焼け止めとは表示されていなくても、SPF・PAが表示されている日中用の乳液や保湿クリームなども有効です。
一方、アウトドアや炎天下でのスポーツなどの、紫外線の強い季節に長時間屋外にいる場合には、数値の高い日焼け止めがおすすめです。
また、海水浴やプールなど、水に入る場合には、水で落ちにくい日焼け止めを使うようにしましょう。
日焼け止めを塗る順番と注意点
日焼け止めの効果表示や選び方、重要性を把握した次は、日焼け止めを塗る前に行なうべき準備と注意点を確認していきましょう。
日焼け止めの順番は「スキンケア後」「メイク前」
結論から言うと、日焼け止めはスキンケアの後に塗ることで、最も効果が高くなります。
日焼け止めを塗る前に丁寧に洗顔し、肌を清潔に保ちます。
洗顔後、化粧水や乳液などのスキンケアを行った後に日焼け止めを塗ります。
日焼け止めは紫外線から肌を守るためのものなので、塗るタイミングはスキンケアの後にするのが基本です。
もし外出先でメイクの上から日焼け止めを塗り直したい場合は、スプレータイプの日焼け止めがおすすめです。
スプレータイプの日焼け止めはメイクの上からでも使えるため、日焼け止めの塗り直しやメイク直しの際に適しています。
日焼け止めを塗る際の注意点
日焼け止めを塗る際の注意点についても触れておきますね。
日焼け止めには、紫外線防止剤が配合されています。
紫外線防止剤は、紫外線吸収剤(有機系素材)と、紫外線散乱剤(無機系素材)の2つの種類に分かれています。
紫外線吸収剤は、塗ったときに肌が白くならないとうメリットがあります。
注意点としては、人によってはまれにアレルギー反応の症状を引き起こす可能性があることです。
一方で、紫外線散乱剤は、肌が多少白く見えてしまいますが、アレルギーを引き起こす心配はほとんどありません。
紫外線防止剤の種類と特徴 | ||
---|---|---|
メリット | デメリット | |
紫外線吸収剤 | 肌が白く見えない | アレルギー反応を起こす人がいる |
紫外線散乱剤 | アレルギー反応の心配が少ない | 肌が白く見える |
一般的に多くの日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が組み合わされて入っています。
敏感肌の人やアレルギー反応が心配な方は、紫外線散乱剤のみを含んでいる日焼け止めがおすすめです。
紫外線散乱剤のみを含んでいる日焼け止めには、次のような表記がされています。
- 紫外線吸収剤無配合
- 紫外線吸収剤フリー
- ノンケミカルサンスクリーン
子ども向けの日焼け止めも、紫外線吸収剤不使用、ノンケミカルものが多いです。
小さなお子さまがいる人は、子ども向けの日焼け止めを一緒に使うのもいいと思います。
日焼け止めの適切な塗り方
次は、日焼け止めの適切な塗り方を理解し、効果的に紫外線対策を行いましょう!
日焼け止めの効果的な塗り方
日焼け止めの効果的な塗り方は、次の2箇所に分けて解説していきます。
- 顔
- 腕や足などの体
顔への日焼け止めの塗り方
まずは、顔への塗り方です。
- 一円玉サイズの日焼け止めを手のひらにとる
- 顔の数箇所に分けて置く
- まんべんなく塗りのばす
- ①〜③の手順をもう一度繰り返す
日焼け止めの使用方法は、環境省の「紫外線環境保健マニュアル」を参考にしています。
- 日焼け止めを手のひらに一円玉サイズでとります。
- 顔の数箇所に分けて日焼け止めクリームを置いていきます。
おすすめは、おでこ、鼻、あご、右ほほ、左ほほの5箇所。
5箇所に分けて日焼け止めを置くことで、塗り忘れや塗りムラを防ぐことができます。 - 上記の5箇所を中心に、顔全体にまんべんなく塗り伸ばします。
ポイントとしては、あまり強くこするように塗らないこと。
肌への負担をなるべく少なくするように、優しく伸ばすようにしましょう。 - そして、上記の①〜③の手順をもう1度繰り返します。
1回では使用量が足りていないということですね。
注意点は、1度で2回分の量を塗っても、塗りムラが出る可能性があるということ。
2回に分けて塗ることで、効果的に日焼け止めを使うことができます。
腕や足などの体への日焼け止めの塗り方
次に、腕や足などの体への塗り方です。
- 直線を描くように日焼け止めを直接つける
- 手のひらで円を描くように伸ばしていく
- 腕や足へは、直線を描くように日焼け止めを直接塗ります。
ポイントとしては、体の箇所の表と裏の両方に塗ること。
腕や足などは広範囲なので、なるべく塗り漏れをなくすために十分な量の日焼け止めを塗りましょう。 - 手のひらで円を描くように日焼け止めを伸ばしていきます。
なるべく均一にムラなく伸ばしてください。
日焼け止めは2、3時間おきに塗り直しが必要?
日焼け止めは肌の上にあって初めて効果を発揮します。
しかし、外出前に塗った日焼け止めも数時間後には落ちている可能性が高いです。
- 手や衣類に触れて
- 汗をかいて
- タオルやハンカチで汗を拭いたときに
日焼け止めが落ちたと思ったときにすぐに塗り直せればいいのですが、肌の上の日焼け止めは目に見えにくく、いつ落ちたかはなかなか分かりにくいですよね。
そういった場合は、2、3時間を目安に日焼け止めを塗り直しましょう。
定期的に塗り直す時間を決めることで、効果的な紫外線対策ができますよ。
日焼け止めの落とし方
日焼け止めの落とし方は商品によって違います。
最近では、女性用も男性用も洗顔料で落とせる日焼け止めが多いです。
しかし、メイクをしている場合などはクレンジング(メイク落とし)が必要な場合もあります。
日焼け止めを落とす際は、必ずその商品の説明に従って落としましょう。
日焼け止めが肌に残ると、ニキビが出たり肌が赤くなったりと、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
洗顔料で落とす場合も、クレンジングを使う場合も、丁寧に落としましょう。
まとめ:正しいUVケアで男性も健康的な肌を保とう!
本記事では、日焼け止めをあまり塗り慣れていない男性のために、「正しい日焼け止めの塗り方」を解説しました。
最後に、日焼け止めを使う際の7つポイントです。
- 紫外線の浴びすぎはさまざまな肌トラブルを引き起こす
- 日焼け止めの効果表示を理解し、シーンによって使い分ける
- アレルギーが気になる方は医師に相談を
- 日焼け止めは「スキンケア後」「メイク前」
- 一円玉サイズの日焼け止めを顔の5箇所に置いて塗り広げる(2回)
- 外出先では2、3時間おきに塗り直しを
- 日焼け止め落としは商品の説明に従って
日焼け対策は若いうちから始めることが大切です。
蓄積された紫外線によるダメージは肌の老化につながります。
将来に自分の顔を鏡で見たときに「UVケアをしっかりしておけばよかった」と後悔しないために、今からしっかりと対策をしていきましょう。
脱毛している人は特に日焼けには気をつけましょう。
日焼けした肌でレーザーを照射しても、期待する脱毛の効果が得られなかったり、肌トラブルを引き起こす場合もあります。
さらに、日焼けのしすぎは、医師によるメディカルチェックで照射を拒否されることも。
効果的・効率的に脱毛を行うためにも、脱毛期間中は特に紫外線対策をしっかりと行いましょう。
しかし、クリニックによって施術が受けられる日焼けの程度は違っています。
また、クリニックが扱う脱毛機の種類によっては、多少日焼けした肌でも照射できることもあります。
どの程度の日焼けで照射できなくなるのかや、扱う脱毛機の種類などはカウンセリングで確認しておくほうがよいでしょう。
本サイトでおすすめしている「湘南美容クリニック」と「ゴリラクリニック」の脱毛機の種類については、こちらの記事も読んでみてください。
脱毛している人はもちろん、脱毛していない人でも、過剰な日焼けにはさまざまな健康リスクがあります。
日焼け止めを適切に使って紫外線から肌を守り、健康的な肌を保ちましょう。