- 脱毛の仕組み
- 毛周期について
- 部位別の毛周期
- 照射間隔を空けすぎるとどうなるのか?
- 照射間隔が短すぎるのはNG?
脱毛を効率的に進めるためには、照射ごとの間隔を一定期間空け、複数回照射する必要があります。
サロンやエステ、クリニック、そして脱毛部位によっても空けるべき照射間隔は違います。
脱毛の効果を最大化するためには、決まった照射間隔をしっかりと空けることが大切です。
そこで気になるのが、
- 照射間隔を空けすぎるとどうなるのか?
- 照射間隔を短くして通ってもいいのか?
という疑問です。
決まった照射間隔があるとはいえ、自分のペースで脱毛したい考える人もいるでしょう。
では実際に照射間隔を無視して脱毛に通ってもいいのでしょうか?
結論から言うと、照射間隔が空きすぎるのは問題ありませんが、短すぎると期待する脱毛効果が得られなくなります。
脱毛の照射間隔には、脱毛の仕組みと毛周期を理解する必要があります。
そこで今回の記事では、
- 照射間隔に影響する毛周期について
- 照射間隔を空けすぎた場合、短すぎた場合の脱毛への影響
について解説していきます。
「忙しくなかなか脱毛に通えてなく、照射間隔が空いてしまった」
「早く脱毛したいからもっと短い間隔で通いたい」
という人は、効率良く脱毛を進めていくためにも、ぜひ参考にしてください!
照射間隔が空いてしまうのは問題ないが、短すぎるのはNG
どのくらいの照射間隔を空ける必要があるかは、脱毛店によって違ってきます。
- 脱毛方法(光脱毛・医療脱毛)
- 脱毛機の種類
- 脱毛部位
効果的な脱毛を行うためには適切な照射間隔を空けることが大切です。
必要な照射間隔については、脱毛の進行具合を見ながらお店のスタッフが判断してくれます。
では、決められた照射間隔を無視するとどうなるのか?
結論から言うと、必要期間以上に照射間隔が空くのは問題ありません。
しかし、決められた照射間隔よりも短い期間で照射することはおすすめできません。
決められた照射間隔よりも短い期間で照射することは可能ですが、いくつかのリスクがあります。
- 期待される脱毛効果が得られない
- さまざまな肌トラブルを引き起こす可能性がある
なぜ照射間隔が空くのは問題ないが、短すぎるのはリスクがあるのか。
それを理解するためには、「脱毛の仕組み」と「毛周期」について知る必要があります。
脱毛の仕組み
脱毛はある程度の間隔を空けて複数回施術する必要があります。
- なぜ施術間隔を空ける必要があるのか?
- なぜ複数回施術する必要するがあるのか?
まずは脱毛の仕組みと、脱毛部位ごとの平均的な照射間隔について解説していきます。
毛周期とは
脱毛に照射間隔が必要な理由や、複数回施術する理由には、「毛周期」が大きく関係しています。
「毛周期」とは、毛が生え変わるサイクルのことです。
毛周期には「成長期」→「退行期」→「休止期」の3つのサイクルがあります。
毛はこの3つのサイクルを繰り返して、生えたり抜けたりしているのです。
医療脱毛のレーザーで効果が得られるのは、成長期の毛のみです。
しかし、成長期の毛は、毛全体の約10〜20%ほどしかありません。
つまり1回の照射では、全体の10%程度しか脱毛できておらず、まだ脱毛できていない毛が90%近くあるということ。
脱毛した10%の成長期の毛は、永久脱毛の状態となり、もう生えてくることはありません。
さらに、1つの毛穴からは複数本の毛が生えている場合もありあます。
成長期の毛は永久脱毛できたが、同じ毛穴にあった休止期の違う毛が生えてくることもあるのです。
毛の毛周期は1本ずつ違います。
そのため、一定期間の照射間隔を空けることで、次の成長期の毛にレーザーを照射することができるのです。
1回の照射で脱毛できるのは全体の毛の10%程度。
全ての毛の脱毛を完了させようと思うと、どうしても複数回の施術が必要になります。
部位別の毛周期
毛周期の期間は毛が濃いほど長く、薄い部位ほど短いのが特徴です。
部位別の毛周期 | ||
---|---|---|
部位 | 成長期の期間 | 退行期と 休止期の期間 |
頭髪 | 2〜6年 | 3〜4ヵ月 |
顔・口周りのヒゲ | 4ヶ月〜1年 | 2〜3ヶ月 |
腕 | 3〜4ヶ月 | 4〜5ヶ月 |
ワキ | 3〜5ヶ月 | 3〜5ヶ月 |
VIO | 1〜2年 | 1〜1年半 |
ヒザ下 | 4〜5ヶ月 | 4〜6ヶ月 |
ヒザ上 | 3〜4ヶ月 | 3〜4ヶ月 |
例えば、顔や口周りのヒゲなどは、4ヵ月〜1年成長した後、2〜3ヵ月退行期・休止期をへて、再び成長期に入ります。
脱毛のレーザーが効果を発揮するのは、成長期の毛のみ。
効率良く脱毛するためには、この成長期に施術を受ける必要があるのです。
脱毛の照射間隔
今回は、ヒゲ脱毛を例に解説していきます。
一般的に、ヒゲの場合は1〜3ヵ月ほどの照射間隔を空けます。
しかし、脱毛に通う最適な間隔は、さまざまな要素で変わってきます。
- 脱毛部位
- 施術を受けた回数
- 人によって違う毛質や肌質
例えば、施術回数を重ねるごとに、照射間隔は空けていくのが一般的です。
- 1回目の施術では、今生えている成長期の毛が抜け落ちる
- 成長期の毛が抜け落ちて、見える毛量が少なくなったように感じる
- 1〜2ヵ月後、次の成長期の毛が生えてくる
- 見える毛量が再び増える
- 生えてきた成長期の毛に2回目のレーザーをあてる
- 成長期の毛が抜け落ち、また見える毛量が少なくなったように感じる
この流れを繰り返していくことで、毛量はどんどん少なくなっていきます。
毛量がどんどん少なくなるということは、成長期の毛も減っているということ。
成長期の毛の量が少なくなっているときにレーザーを照射しても、脱毛効率は悪くなるのです。
そのため、成長期の毛が生え揃うのを待たなければいけません。
少なくなった成長期の毛が生え揃うのを待つため、照射間隔を空ける必要があるのです。
最初は1〜2ヵ月の間隔を空けていたが、それが3ヵ月、4ヵ月と、照射間隔が長くなっていきます。
これは、成長期の毛が少なくなっているため、生え揃うのに時間がかかるためなのです。
施術回数のほかに、脱毛部位や、その人の毛質や肌質も照射間隔には関係してきます。
そのため、適切な間隔を自分で判断するのは難しいと思います。
なので施術のタイミングで、次回の施術をいつにするか、スタッフに相談するのがおすすめです。
肌や毛の状態を見ながら、最適なタイミングをアドバイスしてくれますよ!
照射間隔を空けすぎると効果はなくなるのか?
毛周期の関係から、照射間隔はしっかり空けたほうが良いと書きました。
では逆に、照射間隔を空けすぎるとどうなるのでしょうか?
結論から言うと、空けすぎても問題ありません。
ヒゲ脱毛は6回コース、3年間通い放題など、一般的に長期的な契約になることがほとんど。
しかし通っている間に仕事が忙しくなったり、急な予定が入ったりで、次回施術まで時間が空いてしまうことはよくあることです。
照射間隔が空きすぎてしまうと、施術を受けた部分から再び毛が生えてきて、効果がなくなったように感じてしまうかもしれません。
でも安心してください。
再び生えてきた毛というのは、退行期か休止中の毛が、肌の表面に出てきた状態に過ぎません。
医療脱毛の場合、照射した成長期の毛については、もう生えてこない状態を維持できます。
なので、これまで受けてきた分の効果がなくなるわけではないのです。
照射間隔が空きすぎて、また毛量が増えてきたと思っても慌てないでください。
これまで照射してきた成長期の毛は永久脱毛され、もう生えてくることはありませんので、間隔が空きすぎても、再び脱毛を再開すれば大丈夫です。
再び脱毛を再開したときには、今ある成長期の毛をターゲットに照射します。
照射間隔が短すぎるのはNG?
脱毛は毛周期に合わせて通うのが、最も効率良く脱毛することができます。
そして先述した通り、間隔を空けすぎても問題はありません。
照射した成長期の毛はもう生えてくることはないので、効果がなくなるわけではないからです。
では、照射間隔が短過ぎる場合はどうなるのでしょうか?
こちらも結論から言うと、照射間隔が短過ぎるのはNGです。
毛周期を無視して短い間隔で照射しても、ムダ打ちが多くなって非効率です。
脱毛を受けたことで、現在成長期の毛には永久脱毛の効果が得られました。
そして新たな成長期の毛が生えてくるまでには、ヒゲの場合だいたい1〜3ヵ月ほどかかります。
短期間に連続して照射しても、新たな成長期の毛が十分生え揃っていないので、レーザーが反応しません。
結果的にムダ打ちが多くなってしまうので、脱毛効率がとても悪くなってしまうのです。
ムダ打ちが多くなれば、脱毛回数も増え、費用も高くなってしまいます。
次の照射タイミングは、毛量が十分な量になり、次の成長期の毛が生え揃ってから行いましょう。
さらに、毛周期を無視して脱毛すると、肌への負担が大きくなり、肌トラブルを起こしやすくなります。
脱毛機から照射されるレーザーは、熱を発生させて発毛組織を破壊する仕組みです。
この熱によって脱毛できるのですが、肌への負担も大きいのです。
短い間隔での照射は、肌へのダメージが回復しないうちに、再び肌へ負担をかけることになります。
肌への過剰な負担は、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
医療脱毛のクリニックには、必ず専任の医師が在中しています。
肌トラブルなどの不安があるときは、クリニックの医師に必ず相談しましょう。
サロンやエステは医療脱毛ではなく、あくまで美容脱毛です。
永久脱毛の効果が得られる医療行為は行うことができません。
医療行為が行われていないため、専任の医師も在中しておらず、肌トラブルなどがあっても、その場で対応してもらうことや、薬を処方してもらうことができません。
提携の医療機関に案内してくれるなどの対応はしてくれはしますが、急な肌トラブルにはすぐに対応してもらえないこともあるので注意が必要です。
まとめ:毛周期を無視した脱毛は✖️。十分な照射間隔が脱毛効率を高める!
今回は脱毛効率を高めるための、最適な照射間隔について解説してきました。
照射間隔には「毛周期」が大きく関係しています。
「毛周期」とは、毛が生え変わるサイクルのことです。
毛周期には「成長期」→「退行期」→「休止期」の3つのサイクルがあります。
毛はこの3つのサイクルを繰り返して、生えたり抜けたりしているのです。
照射の効果が得られるのは成長期の毛のみ。
しかし見える成長期の毛の量は、全体の10〜20%ほど。
残りの約90%は退行期か休止期の毛であり、目には見えない毛なのです。
1回の施術で効果があるのは、今ある10%の成長期の毛のみ。
そのため、残りの90%の毛を脱毛するために複数回の施術が必要になるのです。
- 1回目の施術では、今生えている成長期の毛が抜け落ちる
- 成長期の毛が抜け落ちて、見える毛量が少なくなったように感じる
- 1〜2ヵ月後、次の成長期の毛が生えてくる
- 見える毛量が再び増える
- 生えてきた成長期の毛に2回目のレーザーをあてる
- 成長期の毛が抜け落ち、また見える毛量が少なくなったように感じる
上記の流れを繰り返していくことで、全ての毛を脱毛することができます。
次の成長期の毛が生えてくるのには、部位によって違いますが一定期間が必要になります。
ヒゲ脱毛でだいたい1〜3ヵ月ほどです。
脱毛のレーザーは成長期の毛にのみ効果があるため、次の成長期の毛が生え揃うのを待つ必要があります。
そのため、毛周期に合わせた照射間隔を空けることが不可欠になります。
照射間隔が空きすぎると、再び毛量が増えてきたように感じますが、それは次の成長期の毛が生えてきたにすぎません。
すでに照射した成長期の毛は永久脱毛の効果が得られ、もう生えてくることはありません。
なので、照射間隔が空きすぎても問題ないので、安心して通ってください。
何度も言いますが、照射間隔が空くのは問題ありませんが、間隔が短すぎるのはNGです!
成長期の毛が生え揃う前に照射をしても、ムダ打ちが多くなり脱毛効率が悪くなります。
肌への負担も大きくなるので、肌トラブルを引き起こす原因に。
脱毛効率を上げるためにも、照射間隔は十分に空けましょう!
ただし、適切な照射間隔は自分で判断するのは難しいと思います。
毛周期の他にも、さまざまな要因が照射間隔に関係するからです。
- 毛周期
- 毛質や肌質
- 施術回数
- これまでの肌トラブル
そのため、次回の施術をいつにするかは、スタッフに相談するのがおすすめです。
肌や毛の状態、照射回数を見ながら、最適なタイミングをアドバイスしてくれますよ!
おすすめのクリニックは2つ!
「湘南美容クリニック」「ゴリラクリニック」です。
どちらも実績のあるクリニックです。
これまでの脱毛実績から、さまざまなアドバイスをしてくれますよ!
さらに、どちらのクリニックも医療機関なので、専任の医師の在中しています
肌トラブルなどがあっても安心して通うことができますよ。
それぞれのクリニックの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
よければ参考にしてください。
毛周期の仕組みを理解し適切な照射間隔をしっかりと空けることで、効率的な脱毛にしていきましょう!